バイドゥ、Android用日本語入力「Simeji（シメジ）」の全権利を取得……開発者はバイドゥに入社

エンタープライズモバイルBIZ

2011年12月13日（火） 13時15分

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　バイドゥは13日、Androidスマートフォン向けの日本語入力システムである「Simeji（シメジ）」に関する事業について、すべての権利を取得したことを発表した。

　「Simeji（シメジ）」は、足立昌彦氏と矢野りん氏が開発した、Android向け日本語入力システム。フリック入力やポケットベル入力、音声入力やハードウェアキーボードなどに幅広く対応しているほか、他のアプリと連携し、日本語変換をより高度に快適にする“マッシュルーム”機能も搭載する。現在Android Marketで無償提供されている。

　開発者である足立昌彦氏とデザイナーの矢野りん氏は、バイドゥに入社し、引き続き「Simeji（シメジ）」の企画・開発業務を担当する。今後バイドゥは、同社のBaidu IME日本語入力システムの製品企画、開発、事業企画およびマーケティングとの一元化を進める予定。

　Baidu, Inc. CEO補佐兼バイドゥ代表取締役社長のAlan Zhang（アラン・ザン）氏は、「日本は、Baidu Inc. のグローバル化の最初の市場であり、もっとも重要な市場でもあります。今年の5月、PC向けの日本語入力システムであるBaidu IMEを正式にリリースして以来、利用者数も順調に伸び、現在約180万人の方々にご利用いただいております。今回の事業取得により、日本のユーザーの皆様にとって、より利便性の高い、革新的なIMEサービスを提供できると確信しております」とのコメントを寄せている。

　また、開発者の足立昌彦氏は、「バイドゥは優れた開発力を持ち、技術のイノベーションを重視している会社です。長年検索サービスを提供するなかで、入力や変換に関する技術とノウハウを蓄積されています。バイドゥという新しい大きな場所で、『Simeji（シメジ）』は必ず更なる大きな成長と成果を収めることができると信じています」とのコメントを寄せている。

《冨岡晶》