東京都世田谷区八幡山のスーパー周辺で高放射線量が検出された件について、文部科学省は11月15日、専門業者により敷地内(都道側)の土壌を含むラジウム226の放射性物質を除去し、安全に保管するなどの作業が行われたことを報告した。 あわせて、発見された放射性物質の写真を公開した。 作業は11月13日〜15日、地表で約170マイクロシーベルト毎時を検出した場所の周辺で、専門業者により土壌の掘削が行われた結果、当該場所から1メートル離れた場所の約55センチメートル掘り下げたところから、ガラス破片2個と小石状のかたまり1個が発見されたという。 それら3個の放射線量は表面で約3ミリシーベルト毎時。それらは鉛容器に入れられ、敷地内の部屋に閉じこめて施錠を行い、安全が確保されていることを確認した。除去後、約55センチメートル掘り下げたところの放射線量は、表面で約12マイクロシーベルト毎時。 地表で約170マイクロシーベルト毎時を検出した場所について、約75センチメートル掘り下げたところから、ビン1個(直径約5センチメートル、高さ約10センチメートル)が発見され、そのビンの放射線量は表面で約8ミリシーベルト毎時。ビンには、茶褐色のかたまりがあった。当該放射性物質は鉛容器に入れられ、敷地内の部屋に閉じこめて施錠を行い、安全が確保されていることを確認した。ビンの除去後、約75センチメートル掘り下げたところの放射線量は、表面で約40マイクロシーベルト毎時であった。 核種はラジウムと推定され、当該放射性物質を取り除いた後の作業場所の外側の放射線量は約0.1マイクロシーベルト毎時以下となった。 今後、汚染土壌の除去作業や、他の高い放射線量が検出された場所について、土壌等の掘削作業等が進められる予定という。