サムライインキュベートは、11月1日よりスタートアップベンチャーの作業スペースに加えて、人脈構築、英会話の機会提供も含めた、世界展開をめざす起業家に向けたワーキングスペース「Samurai Startup Island(SSI)」を開始した。 SSIは、100席以上のワーキングスペースを持ち、ベンチャー同士の協業と海外展開を見据えた展開ができることを優先した作業スペースとなる。海外ベンチャーとの交通の便も考慮して、羽田空港に近い天王洲アイルに場所をおいた。スタートアップはこの場所で法人登記もでき、早期の事業成立に向けてサムライインキュベーションの人脈構築を使いながら事業を育てられる。また、打ち合わせスペースも準備されているので、豊富なコラボレーションが必要となる事業開発の拠点や都内拠点としてもSSIを利用できる。 「60年前は寺田倉庫発祥の地」(寺田倉庫取締役常務執行役小山氏)である天王洲をベースとして、ここで日本発のスタートアップを多数創出することがSSIの設置目的。「スタートアップ起業支援のために、特区として法人税が15%であったり、無線LANがどこでも使えたり...」と、サムライインキュベートの榊原氏は夢を語る。 審査に合致する会社を厳選している現在の入居状況は、「今月で合計25社の入居を見込む」。また、「1年あたり50社のスタートアップを育てていく。10年で合計500社、この中の30%の150社程度をIPOやM&Aへつなげていきたい」(同社榊原氏) 利用料金は、フリースペースが月額2.5万円から。入居条件は、シードマネーを獲得したスタートアップであることが必要となる。初期の入居者は、サムライインキュベーションが提供していたインキュベーション施設Samurai Houseのベンチャーのほか、今回の新規受付で審査が通過したスタートアップ企業となる。