散水は、伐採木の自然発火防止や粉塵の飛散防止を目的としたもの。従来、福島第一原子力発電所構内で使用する淡水については水源地より取水した水を利用していたが、有効利用として5、6号機建屋内の滞留水を利用する。同滞留水は、津波による海水や雨水等が流入したものであり、もともと放射性物質をほとんど含んでいない。塩分除去ならびに、さらなる放射性物質の除去を行った処理水を使用する。仮設タンクおよびメガフロートはいずれ満杯となることから5、6号機の余剰水対策としても有効と考えているという。
なお、処理を行った淡水を使用するにあたり、事前に放射能濃度を測定した結果、「水浴場の放射性物質に関する指針について」において示された基準を満足することを確認しているという。