NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2日、国際IPバックボーン(グローバルIPネットワークサービス)で最大の通信量が配信される日米間回線の容量を、ISP業界最大級である500Gbpsに増速したことを発表した。 グローバルTier1キャリアであるNTT Comの国際IPバックボーンは、国内外の固定・携帯電話会社、ISP、データセンター事業者、コンテンツプロバイダなどが接続、日本と海外を結ぶ主要回線として利用されている。IPv4/IPv6のデュアルネットワークとなっており、次世代の通信規格であるIPv6ネットワークの中心に位置するコアネットワークの1つとして、6月8日に行われた世界規模のIPv6トライアル「World IPv6 Day」においても大きな役割を果たした。 日米間における提供容量は、1997年サービス開始当初45Mbps、2002年でも5Gbpsだったが、昨年末までの5年間で約7倍になり、昨今のクラウドやスマホ端末の利用者増加、音楽・動画配信、SNS・ミニブログなどのインターネットサービスの利用増加などにより、世界的なインターネット需要が爆発的に伸びたことを受け、2010年1月に300Gbps化してから1年経過しないうちに400Gbpsに到達。そして約半年で500Gbpsになったという。500Gbpsというスピードは、地上デジタル放送約29,762チャンネル相当/新聞428年分を1秒間に扱う容量となる。