三菱自動車が本社を構える東京都港区で30日、近隣の芝商店街が主催する地域参加型の夏祭り「芝まつり」が開催された。三菱は同イベント内の「ちびっこのど自慢大会」のカラオケ機材用電源として、電気自動車『i-MiEV』と試作型の給電装置を提供した。給電装置は、i-MiEVの充電口から車載バッテリーに蓄積された電力を取り出すことができるようにしたもので、3口の100Vコンセントを設けた。合計1500Wの電力を使用することが可能。約10時間の連続使用ができるという。この日は、のど自慢大会で使用されるカラオケ用機材に電力を供給。子どもたちはi-MiEVの電力に負けないくらいの元気いっぱいな歌声を披露した。三菱の広報担当者は、「今回はエンターテイメント的な使い方を提案してみましたが、今後様々な用途が考えられます。各種イベントはもちろん、例えば、商用EVバンの『ミニキャブMiEV』に簡易的な医療器具を搭載すれば、緊急時の移動救急センターとしての役割を果たす事もできるでしょう」として、給電装置の今後の可能性を語った。給電装置は今年度中の市販化を計画、価格は数十万円程度になるという。芝まつりは29日、30日の2日間開催された。地域の各商店は、やきそばやかき氷、金魚すくいなどの露店を出店。パントマイムやゲーム大会もおこなわれ、子どもから大人まで夏の夕涼みのひと時を楽しんだ。