7月24日についにアナログ放送が停波し、本格的な地上デジタル放送時代が始まった。そして“空き地”となった、アナログ放送のVHF周波数帯域を再利用する形で、携帯電話・スマートフォン向けマルチメディア放送が、2012年春よりスタートする。 この、新しい携帯電話・スマートフォン向け放送は、「モバキャス」の名称となることが決定している。現在、NTTドコモ、フジテレビ、日本放送、伊藤忠、電通などが設立した「mmbi」が、モバキャスに関する免許取得、ビジネス/サービスモデル策定、標準化活動を進めている。 次世代モバイルマルチメディア放送「モバキャス」は、従来のワンセグ放送が主に携帯電話画面を想定していたのに対し、より大きいスマートフォンやタブレットの画面での活用を主に想定している。ワンセグの10倍以上ともいわれる、より高画質・高品質の放送となっているため、画面を分割した視聴などでも、綺麗な映像を見ることが可能だ。 また「モバキャス」では“蓄積型放送との連携”“通信との連携”“複合コンテンツ”といったことも実現している。たとえば、リアルタイムで放送を視聴できるだけでなく、蓄積ボタンで一時蓄積して、その後視聴することが可能。キーワードやレコメンド機能により、自動的に放送を受信・保存してリストからシフトタイム視聴するといったこともできる。また時間帯によって、チャンネル数(番組編成)を増減させるといったことも可能とした。 そして、ネットとの連動も視野に入れているため、FacebookやTwitterで会話を行いそれを同時表示させたりすることもできる。政治番組を見ながらリアルタイムで意見交換したり、スポーツを見ながら一斉に歓声をつぶやいたりといった視聴スタイルが出てきそうだ。またモバキャスではWi-Fiでの転送にも対応するため、画像をカーナビなど他端末の画面に転送し、より大きな画面で視聴するようなことも可能となっている。 こういったテレビ型の視聴に加え、電子雑誌のようなコンテンツも想定。たとえば、雑誌やゲームタイプのコンテンツのなかで動画が動くといった、新しい体験も実現可能となっている。もちろん、ECサイトなどと連動したコンテンツであれば、そのまま雑誌内のアイテムを購入するなどのアクションがとれる。アプリ配信などにも対応する予定だ。 これら先進的な機能が可能となったのは、モバキャスが地デジでも採用されている「ISDB-T方式」を拡張した、「ISDB-Tmm方式」を採用しているからだ。またコンテンツ制作を行うソフト事業者と放送を行うハード事業者(ジャパン・モバイルキャスティング)が分離されていることも特徴となっている。サービスエリアは、1年目は東名阪を中心に大都市圏を網羅、5年後には125局体制で日本全土をカバーする計画だ。
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