米グーグル(Google)は24日(現地時間)、個人の健康情報を一元管理するサービス「Google Health」と、家庭やオフィスの消費電力をインターネット上で確認できる「Google PowerMeter」を終了すると発表した。Google Healthは2012年1月1日、Google PowerMeterは今年9月16日にそれぞれ終了する予定。Google Healthに保存されたデータのダウンロードは2013年1月まで可能となっている。 「期待していたほどの効果がなかった」。Google HealthのシニアプロダクトマネージャーのAaron Brown氏は同サービスについてこう語る。Google Healthでは、個人の健康状態や医療データ等をインターネット上に保存することで、これらの情報を分散させずに一括して確認できる点をメリットとして、2008年にベータ版が一般公開された。今回のサービス終了にあたっては、テクノロジーに興味があるユーザーや、フィットネスなどに熱心なユーザーなどを取り込むことはできたものの、何百万単位の一般ユーザーに拡充する方法を見つけられなかったとしている。 一方Google PowerMeterは、スマートメーターを通して家庭やオフィスの電力消費量を可視化し、オンライン上で確認できるサービスで、2009年に公開された。消費電力を可視化することにって、ユーザーの節電意識を高めることができるとしていた。またこれにより一般消費者による消費電力を15%削減できるとの研究結果を紹介している。カリフォルニア州やテキサス州でスマートメーターの設置案が検討されるなど、一定の成果をあげたものの、これについてもサービスが期待通りに広まらなかった点を終了の理由としてあげている。
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