同社は、カバーの設置はあくまで応急的措置としており、「可能な限り早く設置する」としている。カバーは南北約47m×東西約42mの長方形で高さは地上から約54mの大きさ。鉄骨と膜材(塩化ビニル樹脂コーティング・ポリエステル繊維織物)で原子炉建屋を覆う。
同社によれば、カバーの設置に際し、通常作業員の長時間の立会いが必要となるが、今回のケースでは作業員の被ばく量を抑えるためにもそれが困難となる。そこで柱や梁、桁の接合などに用いられる方法「仕口」を応用し、接合部のズレを自動的に補正することによって、作業員による長時間の立会いを不要としたという。