「ETERNUS DX series」新モデルは、高性能CPUの採用や内部バスの高速化により、「ETERNUS DX80 S2/DX90 S2」で従来比最大2.2倍、「ETERNUS DX410 S2/DX440 S2」で従来比最大4.2倍と大幅なスループット性能向上を実現した。また、サーバとのデータ転送速度として、従来の8Gbit/s FC、1Gbit/s iSCSI、6Gbit/s SASに加え、新たに10Gbit/s FCoE、10Gbit/s iSCSIをサポートし、サーバとストレージ間の高速で大規模なネットワーク構築を可能にする。また、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」により、容易な操作性のもと、ウィザード形式のユーザー・インターフェースでストレージシステムを導入・設定でき、運用管理をいっそう効率化できる。なお、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」3製品において画面デザインや操作性を統一化したことで、SAN管理、性能/障害管理や高速コピー機能を使用したバックアップやレプリケーションの管理など、さまざまな機能を持つ各製品がより使いやすくなる。さらに、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」により、ストレージシステム内において、データの利用頻度や特性に応じた最適なデータ配置を実現するストレージ階層制御機能を提供し、管理コストの最適化を可能とする。「ETERNUS DX80 S2/DX90 S2」では、従来上位モデルでサポートしてきたシン・プロビジョニング機能を新たに加えたことにより、ディスク容量のスモールスタートが可能となり、物理ディスクの使用効率を高め、投資の無駄を省くことができる。
新モデルでは、高密度実装設計、搭載部品点数の削減による従来比58%減の小型化と、高効率な電源供給モジュール、2.5インチSASドライブの採用による従来比54%減の省電力化を実現している。また、MAID技術を応用したエコモードでは、未使用ディスクの回転を停止する省電力運用が可能だ。さらに、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」を利用することでエコモードの管理や消費電力・温度の監視が可能となり、業務ごとに統計結果を確認することができる。
なお、「ETERNUS DX series」では、サーバのCPUやネットワークへの負荷をかけない「Disk to Disk」の高速なデータバックアップと、災害に備えた複数拠点へのリモートコピーが可能だ。リモートコピーにiSCSIインターフェースと、異なるモデル間でのコピーをサポートするため、コストを抑えた災害対策システムを構築できる。
また、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」では、SAN、性能/障害を管理する「ETERNUS SF Storage Cruiser 15」を41万円から、高速コピーによるバックアップやレプリケーションを管理する「ETERNUS SF Advanced Copy Manager 15」を51万円から、エントリー向け導入運用管理ソフト「ETERNUS SF Express 15」を16万円から(すべて税別)で8月31日より出荷開始する。 《池本淳》