NTTドコモは23日、ソーシャルサポートサービスの一環として低環境負荷型の交通システムであるサイクルシェアリングに取り組んできた成果として、新サービスを提供開始することを発表した。汎用型サイクルシェアリングシステム、サイクルアプリの提供を行う。 「汎用型サイクルシェアリングシステム」は、1つのターミナル装置で、自転車を設置するサイクルポートの数を1台から30台まで自由に設定することができるもの。自治体での大規模な実証実験から、マンションなどの限られた場所などでの利用まで1セットで対応できる自転車共有システムとなっている。FeliCaカードをターミナル装置にかざすことで会員証としても利用可能。本システムはドコモとペダル社との共同開発商品で、6月1日からペダル社より販売に向けた受付を開始する。 サイクルアプリ「cosoado Cycles plus(こそあどサイクルズプラス)」は、Android OSが搭載されたスマートフォンで利用できる“自転車支援”アプリ。自転車に乗って移動した距離やルートを表示する機能に加え、サイクリングを楽しめるように、目的地までのルート周辺に投稿されたおすすめスポットの紹介、移動速度や消費カロリー、標高やラップタイムの表示にも対応する。本アプリケーションはドコモとウイングスタイル社との共同開発商品で、24日からウイングスタイルが提供を開始する。利用料金は無料(一部有料)で、Android OS 2.1以上が搭載されている機種(Xperia SO-01B/GALAXY S SC-02B/LYNX 3D SH-03C/REGZA Phone T-01C/MEDIAS N-04C/Xperia arc SO-01C)で利用可能。 さらにドコモでは、次世代サイクルシェアリングシステムを開発済みとのこと。このシステムでは、自転車本体にGPSや通信機能を持つアタッチメントを取り付けることで、自転車の予約や位置情報の確認、遠隔での施錠管理が可能となり、自転車単体でサイクルシェアリングが実現できるという。従来のシステムだと必要なターミナル装置やサイクルポートが不要となるため、自転車の貸出や返却場所の普及拡大、導入費用の低減に貢献できる見込みだ。今後は実用性を検証し、商用化に向けて準備を進めていくとのこと。
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