富士通は2日、仮想デスクトップソリューションにおいて、クライアント端末への動画や画像のデータ転送量を削減する高速表示技術「Remote Virtual Environment Computing」(RVEC)を開発したと発表した。 RVECは仮想デスクトップサービスにおける、クラウドからクライアント端末へのデータ転送量を、従来の約10分の1に削減し、端末利用者の操作応答性能を向上させるもの。これにより動画やアニメーション、高精細な画像など大容量データの転送が容易になり、スマートフォンなどモバイル環境での利用や、CADなどのグラフィック処理などへ用途が広がる。またこれによる在宅勤務の導入促進も図る。 社内試行環境(縦1,024×横1,280の画面サイズ)において、縦720×横1,280の動画を再生した場合のデータ転送量を、従来方式と同等の表示フレームレートで比較したところ、、約10分の1の毎秒930キロビットに抑えることができたという。また2次元のCADを利用した場合、クライアント端末あたり平均で、毎秒約670キロビットのデータ転送量で操作することができたとしている。これはVNC(Virtual Network Computing)で用いられているHextile圧縮方式の約3倍の静止画圧縮率にあたる。 現在2次元のCADについて社内試行を進めているといい、今後は2011年度中に3次元のCADにも対応させると同時に、商用クラウドサービスへの適用も目指すという。※編集部注:初出時、記事中の数値の一部に誤りがございました。お詫びすると共に訂正致します。
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