東京電力が29日に発表した、同日午後4時現在の福島第一原子力発電所の状況は以下の通り。●原子力発電所・原子炉内の燃料を冠水させるために適切な注水量の検討を行うことを目的として、4月27日午前10時2分、原子炉注水量を約6m3/hから増加させる操作を開始。パラメータの監視により約10m3/hで注水を続けていたが、4月29日午前10時14分より注入量を約6m3/hに戻し、注水継続中。・4月25日、文部科学省により茨城県沖合海域5箇所におけるモニタリングに着手。その一環として4月29日、海上保安庁が海水の採取を実施し、当社にて放射性物質の各種分析を実施。よう素-131、セシウム-134、セシウム-137を検出。今後、より詳細な評価を実施予定。・4月19日午前10時8分、2号機タービン建屋立坑内から集中廃棄物処理施設への水の移送を開始。移送設備の点検および監視機能等の増強作業のため、4月29日午前9時16分に一旦移送を中断。今後移送再開予定。・4月29日、無人クローラーダンプにより、4号機タービン建屋東側において、地面の放射性物質の飛散を防ぐ飛散防止剤を約7,000m2の範囲に散布。4月29日、従来の方法により、5号機原子炉建屋山側他において、飛散防止剤を約5,800m2の範囲に散布。・4月29日午前11時36分~午後2時5分、遠隔操作ロボットによる1号機原子炉建屋内の現場確認を実施し、原子炉格納容器から有意な水漏れがないことを確認。