文部科学省は21日、学校の校舎・校庭等の利用判断の暫定的な目安を年間20ミリシーベルト以下とする発表を行った。また、今後はできる限り、児童生徒等の受ける線量を減らしていくことが適切である旨を福島県知事や福島県教育委員会等に通知した。 同省によると、放射線量が毎時3.8マイクロシーベルト以上の学校では、当面、校庭などでの活動を1日あたり1時間程度にするなど屋外活動をなるべく制限することが適当としている。また、同時に屋外活動後には手や顔を洗い、うがいをする、土や砂を口に入れないように注意する、土や砂が口に入ったらよくうがいをするなどの注意を挙げている。 福島県内にある学校では、郡山市立薫小学校、福島市立大波小学校、伊達市立小国小学校など13校が数値以上だった。また、この13校については、今後の調査で3.8マイクロシーベルトを下回る数値であることが確認されれば、放射線量が十分低下したものとして、校舎や校庭等の利用を平常通りに戻すとしている。