東京電力は19日、福島第一原発タービン建屋内にたまった放射性廃液を、集中廃棄物処理施設に移す作業を開始したと発表。 これまで約168t/日の水を冷却目的で原子炉へ注入してきたことから、現在2号機タービン建屋には約25,000m3の放射性廃液がたまった状態となっている。さらに廃液の一部がトレンチのひび割れを通じて直接海へ漏れ出す事態も発生していた。6日には止水が完了したものの、より確実な漏えい防止策として、今回これらの放射性廃液を、4棟ある集中廃棄物処理施設のうち、貯蔵容量が最も多い「プロセス主建屋」へに移送するに至った。 移送する廃液の量は1日480m3で、計約10,000m3となる。同社は、プロセス主建屋の地震への耐久性は問題ないとしている。 さらに同社では、汚染水を注水作業へ再活用できるような水処理システムを6月までに構築し、汚染水の量を減らしていく考え。