NECは12日、省スペース型ファクトリコンピュータ「FC98-NXシリーズ FC-E21G」の販売を開始したと発表。今後5年間で計30,000台の販売を見込んでいるという。 ファクトリコンピュータは、半導体・精密機械などの製造装置・検査装置や、ビル・公共施設の監視制御システムなどの分野で利用されている。新シリーズでは、同社のファクトリコンピュータとして初めて、3台のHDDに同時にデータを格納する「トリプルミラーリング機能」を搭載した。従来モデルでの2台のHDDによるミラーリングに比べ、HDD障害によるシステム停止のリスクを大幅に抑えることができる。 またシリーズ全モデルにおいて2.1GHzの第2世代Core i7プロセッサを採用し、マルチタスク環境などCPUに負担のかかる処理にも対応する。従来モデル比で処理性能が約2.5倍向上したという。3つのドライブスロットを搭載し、2つのスロットにはHDDまたはSSDを、残り1つのスロットにはHDD・SSD・光学系ドライブのいずれかを搭載することができる。 PCI Express(×4)1スロット、PCIスロット(32bit/33MHz)2スロットを搭載し、USBポートは6ポート(前面2、背面4)搭載した。LANは1000BASE-T対応インターフェースを2ポート搭載した。電源ユニットが改善され、従来機種より電力交換効率が約20%向上したという。