アマゾンは9日、被災地からの要請により、「ほしい物リスト」の機能を使った必要物資のお届けサポートを開始した。 「ほしい物リスト」は、自分のほしい商品をほかの人に公表するサービス。通常は、Amazon.co.jpユーザが他のユーザにプレゼントを贈答するといった使い道に利用されているが、今回、避難所にいる人が「ほしい物リスト」を作成し、それを公開することで、それを観た人が贈り物としてそれらを購入し、プレゼントできるという仕組みになっている。 Amazon.co.jpアカウントがあれば誰でも支援が行える点、被災者が本当にほしいと思っている物を確実に贈答できる点が、メリットとしてあげられる。配送は、通常のアマゾンの購入物品と同じ物流で届けられる。もともとは個人の発案を、Amazon Japan社長のJasper Cheung氏にユーザがTwitterで呼びかけたことから、プロジェクトがスタート。1日足らずで実現した。 現在、「明神避難所」「陸前高田市消防団高田分団」のほしい物リストが公開されている。ただし、すでに善意の購入者により、すべてのギフトが贈られており、ほしい物リストは空の状態となっている。「購入済み商品」を見ると、自転車のパンク修理セット、ゴム手袋、目薬、洗濯ロープ、岩塩など、さまざまな商品が要請されていたことがわかる。価格も数百円のものから10万円近いものまであるので、もし支援をしたいという人がいたら、今後リストが更新された際に、可能な範囲の支援物資購入を検討してみてほしい。・明神避難所「ほしい物リスト」 http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/21H1B3ITK663I・陸前高田市消防団高田分団「ほしい物リスト」 http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/2Q7C4QYL9PP4B