富士重工業は4月5日、群馬製作所で小型車の生産を6日から再開すると発表した。本格的な生産再開には時間がかかる見通し。同社は東日本大震災の影響で自動車生産はほぼ停止し、生産量が限られる軽自動車についてのみ3月31日から在庫部品を活用するなどして生産を再開している。『レガシィ』や『フォレスター』などの小型車についても6日から部品などの準備が整ったものから順次生産を再開できる見通しとなった。軽自動車と同様、サプライヤーからの部品供給量や電力供給状況を確認しながらの操業となる。本格的な生産の再開には「まだしならく時間がかかる見込み」としている。海外生産用部品や補修用部品についても準備が整ったものから順次操業を再開している。東日本大震災により影響を受けた乗用車メーカー工場の操業状況は1日現在、以下の通り。●トヨタ自動車下記を除く完成車の生産…停止プリウスなどハイブリッド車3車種…操業●日産自動車いわき工場(エンジン)…停止、4月中旬から再開栃木工場、九州工場、日産車体、日産車体九州…4〜8日停止●ホンダ狭山工場、鈴鹿製作所(いずれも四輪)…11日から再開熊本製作所(二輪・汎用製品)…操業●マツダ…操業●三菱自動車…操業●スバル富士重工業登録車…6日から再開軽自動車…操業●ダイハツ工業本社池田工場、京都工場、ダイハツ九州大分第2工場…8日まで停止滋賀工場(ムーヴ)…4〜8日操業ダイハツ九州大分第1工場(ハイゼット、ミラ)…4〜8日操業●スズキ湖西工場、相良工場、磐田工場(いずれも四輪)…4~8日操業豊川工場(二輪)…操業※順不同。期限のない停止・再開は、期限未定。また操業中のところも、いずれも部品・素材調達が不安定なため、本格的な操業ではない。