米調査会社のアイサプリ(iSuppli)は、北米市場における3D映画の収益予測を発表した。 その中で同社は、2010年の1年間で3D映画による収益は22億ドルで、前年(12億ドル)に比べ85%増加した。また北米の映画館における3Dシアターの割合も、2010年で20.6%と、前年(11.0%)の約2倍となった。同社によれば2010年の1年間で5,000件もの3D劇場が出来上がり、8450件を超えたという。 また作品本数も、2010年の1年間で25本のメジャーな3D映画が公開されており、18本が収入のトップ100にランクインし、さらに5本がトップ10入りを果たした。2011年には40本が公開されるという。 タイトル別の収益では、2009年に公開された「アバター」(20世紀フォックス)が2010年のトップになり、次いで「トイ・ストーリー3」(ディズニー/ピクサー)となった。3Dコンテンツにも変化が見られ、2009年はアニメーションが中心であったが、2010年はアクション系の作品が多くなった。収益においてアニメーションが占める割合は2009年は63.6%だったが、2010年には43.8%に減少している。 また同社は、2015年には3D映画の収益が、2Dを含む全作品の40%を占めると予測している。