「うーん、あれはいい電車だ、あれはいい」「ロマンというかエキゾチックですよね!」法政大学鉄道研究会のみなさんが盛り上り、今回のルートが決定しました。こんにちは、東急世田谷線に乗りカルチャーショックを受けた上智大学外国語学部ロシア語学科の早川真理恵です。前回の匹田さんに続き、私早川が鉄道研究会のみなさんの力を借りて、都内の鉄道の旅に出かけました。日本には路面電車が走っているところが案外ありますよね。ここ東京にはないんですけど、“路面電車風”の電車なら走っています。ひとつは都電荒川線、もうひとつがこの東急世田谷線。三軒茶屋から下高井戸まで、世田谷区の住宅街を縫うように走っています。読者の皆様は、この「東急世田谷線」をご存知でしたか?実は私、恥ずかしながら、この企画まで世田谷線に乗ったことがありませんでした。鉄道研究会のみなさん曰く、東急世田谷線は“路面がない路面電車”だそうです。さて、前回の匹田さんの東京・秋葉原、浅草の旅に比べて、今回の「早川ルート」は都心の穴場的な路線を回るものです。吉祥寺→(JR中央線)→武蔵境→(西武多摩川線)→白糸台→(徒歩)→武蔵野台→(京王線)→東府中→(京王競馬場線)→府中競馬場正門前→(京王競馬場線)→東府中→(京王線)→下高井戸→(東急世田谷線)→宮の坂→(徒歩)→豪徳寺→(小田急線)→下北沢→(京王井の頭線)→吉祥寺iPhoneアプリ「えき☆ポチ」を使いながら、随分まわってクタクタになりました。「えき☆ポチ」は、駅を登録しながら架空のお金(トレインドル)を貯め、駅周辺の施設に“出資”しながら施設リーダーや駅のリーダーを目指すゲームです。出資額の一番多い人がリーダーになります。今回はあまり有名な路線は選んでいないので楽勝かと思ったのですが、どうしてどうして。武蔵境から西武多摩川線に乗ったり、競馬場に行ったりするのも初体験だったのですが、印象に残ったところを紹介しますね。■下高井戸→宮の坂強烈だったのが東急世田谷線です。2両編成で運行している“電車”で、なんと駅によっては改札がないところも。電車なのに!運賃は一律140円の前払い式、車内の座席や吊り革もバスのようで、ワクワクします。また、この世田谷線、行き交う電車はなかなか同じ色とすれ違いません。それもそのはず、同じ路線を走る電車で10タイプもカラーリングの種類がある!初めての世田谷線にカルチャーショックの連続で鳥肌立ちまくりです。「この『300系』は、1999年から導入された車輌で、旧車両の機械(台車など)を使いまわしています」(鉄道研究会)。鉄研の人は早口です。なんで??300系という言葉が呪文のように頭に残るなか、下高井戸でアプリを「ポチ」lっして施設チェック。この辺はやっぱり投資できるお店も少ないな~。でも必ずどこの駅でも「一国一城の主」はいるもので、そう簡単にはステーションリーダーにさせてくれない。特に世田谷線沿線は同じ人が複数駅のステーションリーダーになっている。恐るべし「世田谷の主」!!■宮の坂駅下高井戸から3駅目の宮の坂駅を降りたところで、鉄研の方のテンションが一気に上がりました。「あった!あれだ!」と指さす方向を見てみると……緑色の電車!?もしかしてあれに乗り換えるの!?この電車は一体何?ポカンとしてる私を尻目に、鉄研の方のしゃべりがさらに早口に!「実はこの静態保存されている『デハ80形』を一度見たかったんですよ!」「江ノ電に譲渡されてまた世田谷線に帰って来たデハ80形!」もしかして、この車輌が見たかったためにここで下車したのでしょうか!?「世田谷線は元々玉川電気鉄道(玉電)の路線。現在JR渋谷駅に玉川改札というのがありますが、あれは玉電時代の名残りなんです。このデハ80形は、その「玉電」時代に活躍し、江ノ電で電車としての役目を終えた後、再びこのような形で世田谷線に帰って来たんです」私は、そんなことより“デハ”ってなんですか?と聞きたかったのですが、ぐっとこらえて、ここでアプリの「施設検索」をポチリ。宮の坂駅の観光リストの中に「豪徳寺」という聞き覚えのある名前を見つけました(えき☆ポチアプリでは駅周辺にあるバーチャル施設が、グルメ、観光などのカテゴリごとにリスト表示されます)。えき☆ポチは施設の一覧からは地図も表示してくれます。だから、「あ!ここのお店行ってみたいかも!」と突然思いつきで出かけても大丈夫……だと思います。せっかく立ち寄るんだからやっぱり記念に出資したいですよね。豪徳寺は1回の投資に800Tr$(トレインドル)必要なのですが…800か…、どうしよう…悩む。。。出資人数も現在2人だけだし、今出資すれば施設別出資額ランキングの3位にランクインして、さらに1位の出資金額も現在1600Tr$だったので、あと少し頑張ればひっくり返せるかな…?結局、なけなしの800Tr$を出資!■宮の坂駅→(徒歩)→豪徳寺駅この豪徳寺は招き猫発祥の地。宮の坂駅から5分くらい歩くとお寺の正門に到着。招き猫発祥の地ということで、お寺の境内には、招き猫の絵馬、そして招き猫の奉納所が。たくさんの可愛い招き猫たちに囲まれて、心が和みます。ちなみに、ここにはボランティアガイドのおじいさんがおり、豪徳寺についていろいろと優しく説明してくれます。おじいさん曰く、豪徳寺の一番の見所は秋の紅葉!真っ赤に染まった境内の写真を片手に熱弁していました!素敵なおじいさんだった…私もあんな優しい人と結婚したい!帰りの小田急線豪徳寺駅にもあっ、駅前にも大きな招き猫の石像を見つけました!なんだか猫に招かれたような気がしたので思わずポーズ。萌え萌えニャンと猫っぽいポーズで(笑)■豪徳寺→(小田急線)→下北沢→(京王井の頭線)→吉祥寺最後は吉祥寺へ。疲れたし、おなかも空いてきたので、最後に「ポチ」っと駅登録をした後、再び「施設検索」で何か良さげなお店がないか探索。まず「ショッピング」で検索。アトレ、パルコ、ヨドバシ、ヴィレヴァン、ロフト……などが検索に引っかかりました。次に「グルメ」で検索……していると、鉄研の方が私のiPhoneを覗き込み、「この『いせや総本店』って有名ですよ」と。「いせや総本店」は、どことなく昭和テイストを漂わせている居酒屋です。「老舗」といわれるだけあって、時間はまだお昼過ぎなんですが、賑わってます。「名物の焼き鳥も美味しいですが、焼酎が220円で、お湯割りも250円というのは、この不景気の中がんばっていると思います。」ええぇっ!?焼酎220円!?安い!!もう、ロケはここまでにして今から打ち上げにしましょ~よ~!「いや、僕たち部室に戻って次の鉄道のルートを考えないといけないので…」あら、それは残念。。。ちなみに、この「いせや総本店」、早速もう1000Tr$も出資している人がいました!さて、今回手に入れたスタンプは西武・京王・東急・小田急の4種類!(JRは元々持っていた)このコースは、東京の「知る人ぞ知るローカル線」を楽しみたい人におすすめルートです。ちょっと都心を離れて日帰り旅がしたい人にもおすすめです!最後は吉祥寺の「いせや」で軽くひっかけたりできるし…エヘヘ。それでは私はこの辺で…