ソニーは18日、音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity(“キュリオシティ”ミュージックアンリミテッド)」をアメリカ(現地時間17日)およびオーストラリアとニュージーランド(ともに同18日)にて開始した。 すでにヨーロッパでは、2010年12月にイギリスとアイルランドでサービスを開始し、翌2011年1月にはフランスやドイツ、イタリア、スペインへと展開。今回の発表で、アメリカとオセアニアにもサービスエリアを拡大したことになる。 同サービスは、クラウドベースのデジタル音楽配信サービス。利用可能対象機種は、ソニー製ネットワーク対応機器の2010年および2011年モデルで、液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」やBlu-rayディスクプレーヤー、Blu-rayディスクホームシアターシステム、ゲーム機のPLAYSTATION3、PCのVAIO。今後はポータブル機器や、他社製も含めたAndroid搭載機器などにも対象機器を広げていく予定。 ベーシック/プレミアムの2つのプランを用意し、利用料金は月額で3.99/9.99米ドル、4.99/12.99豪ドル、5.99/13.99ニュージーランドドルとなる。 音楽ファイルを専用ネットからダウンロードすることなく、サイト上の音楽チャンネルにアクセスして音楽を楽しめる。ジャンル別/年代別/ムード別のカテゴリごとに好みに合わせてカスタマイズされた多数の音楽チャンネルが用意され、パーソナルなラジオ局を聴く感覚だとした。なお、カスタマイズには、同社独自の12音解析技術がベースのSensMe機能が活用されている。 ベーシックプランでは音楽チャンネルが楽しめるが、プレミアムプランではこれに加え、オンデマンドによる楽曲のフル視聴が可能。お気に入りの楽曲を集めたプレイリストを作成できるほか、最新ヒット曲を集めたトップ100チャンネルへもアクセスできる。 現在はユニバーサル ミュージック、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナーミュージック、EMIミュージックなどの音楽レーベルを始め、多数のインディペンデントのレーベルおよび音楽出版社から提供される楽曲にアクセス可能。楽曲数は約600万曲に及び、順次ライブラリーを追加していくという。