CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)は、2010年のデジタルカメラ総出荷実績と2011年の出荷見通しを発表した。 2010年(1~12月)におけるデジタルカメラの総出荷実績は、過去最高となる1億2,150万台。1999年の統計開始以来、右肩上がりに伸びてきたデジタルカメラ市場ではあったが、2009年には世界的な景気後退を受け、初めて前年実績を割り込んでいた。しかし、2010年は同協会の見通しを上回る結果になったという。 タイプ別に見ていくと、コンパクトデジタルカメラが1億860万台で前年比113.2%、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラ/ミラーレス一眼カメラ/ユニット交換式カメラが1,290万台で前年比130%。また、交換式カメラ用のレンズは2,170万本で前年比134.8%。同協会では、「高付加価値のカテゴリーで顕著な成果を挙げた」と分析している。 2011年の見通しとして、1億3,100万台で前年比107.8%を見込んでいる。タイプ別ではコンパクトが1億1,550万台、レンズ交換式が1,550万台。とりわけ、海外向けのレンズ交換式カメラは前年比121.1%の1,380万台を見込むなど、大幅な伸長に期待するとした。