米NASDAQ OMXは、同社のシステムがハッキングされていた可能性を公表した。 発表によると、同社のセキュリティ監視システムが、取引システムとは無関係な米国のサーバに疑わしいファイルを検知し、同社のウェブアプリケーション「Directors Desk」が影響を受けた可能があるという。同社は外部の犯罪科学捜査関連の企業と当局と調査にのりだし、ファイルをすぐに取り除いたとしている。またハッカーがアプリケーション内の顧客情報にアクセスした形跡は見つからなかった。 取引システムはDirectors Deskのようなアプリケーションとは独立して稼働しているため、システム自体に影響はないという。この件について、当局からは14日まで公表を控えるよう要請があったが、5日(現地時間)には事件がメディアへ掲載されたこともあり、当局との同意のうえで、公表を決めたという。