IPv4アドレスの枯渇問題に関する重大会議が3日23時30分(日本時間)より、米国フロリダ州マイアミにて開催されたが、同会議ではその場で、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)に残されていた、最後のIPv4アドレス5ブロックが、5つのRIR(地域管理組織)にそれぞれ配分。これによりIPv4アドレスの世界在庫が完全に枯渇した。 以下は、IANAから5つの各RIRへ割振られた/8アドレスブロック。・102/8 AfriNIC・103/8 APNIC・104/8 ARIN・179/8 LACNIC・185/8 RIPE NCC IANAのIPv4アドレス枯渇後も、各RIRは自らの在庫からIPv4アドレスの分配を継続する。在庫枯渇時期は各RIRにより異なるが、IPv6普及・高度化推進協議会のリリースによれば、アジア・欧州・北米においては、今年7月1日には、在庫が枯渇することが予想されているという。APNICは、APNIC/JPNICの在庫枯渇時期を、IANAの在庫枯渇から約3~6ヵ月後と予測している。 APNIC/JPNIC地域ともに「実質的な枯渇」までは、従来どおりの基準で割当を継続する。「実質的な枯渇」とは、IPv4アドレスの在庫が/8サイズで残り1ブロックになった時点をさす。その後は、1指定事業者あたり/22 1ブロックの分配という限定された割振りとなる。