ナナオ(ブランド名:EIZO)は、「PAGE2011」の会場で、160カンデラで2万時間の動作を保障したキャリブレーション用LEDバックライト液晶モニタを参考出品していた。 従来のDTPの色校正に利用できるキャリブレーションモニタは、120カンデラで1万時間の動作というのが標準的だったが、EIZOは160カンデラの明るさで2万時間の動作保障した27インチモニタを参考出品。このような明るさのバックライトでカラー画像を確認できるものはなかったという。ユーザーによっては、120カンデラ相当の製品の輝度を上げたりして対応する例もあるそうだが、もちろんこれは保障外の使い方だ。 EIZOでは、現在のところ商品化や市販の予定はないが、このような展示によってニーズや適正価格などを調査し、場合によっては商品化の計画などを考えるという。 もうひとつ目を引いた展示は、iPadのディスプレイエミュレータだ。これは、制作途中の画像やデザイン画面の最終出力形態を、iPadの画面で表示できる。電子ブックが普及しても、カタログ、デザイン雑誌、写真集、美術書などでは、最終出力の状態での品質管理、仕上がり管理の必要性はあるとして、このようなエミュレータを開発している。