2007年7月に産業構造審議会から、「高度IT人材の育成を目指して」と題された報告書が発表されている。これは、日本のIT 人材の育成に関する基本戦略として位置づけられている。この戦略の実現に向けた具体的な取り組みとして、高度IT 人材の全体像を示した「共通キャリア・スキルフレームワーク」が作成され、それに基づいて情報処理技術者試験制度の改訂、ITSS(Skill Standard for IT Professional)、UISS(User’s Information Systems Skill Standard)、ETSS(Embedded Technology Skill Standard)の各スキル標準間の整合化、産学連携教育などが提言されている。しかし、これらの施策の具体的成果はまだ見出せていない のが現状である。