ニューメキシコ宇宙空港公団は22日、米ニューメキシコ州のアメリカ宇宙空港の滑走路「ビル・リチャードソン知事スペースウェイ」の共用を開始した。世界初の商業宇宙飛行ツアー運営をめざすヴァージンギャラクティックが発着する予定だ。供用開始式典には知事とヴァージングループ総帥のリチャード・ブランソン、そしてヴァージンギャラクティックの予約客(現在380人以上)のうち30人が出席し、スペースシップ・ツー型宇宙船を連結したホワイトナイト・ツー型母機の着陸を見学した。モハベ砂漠の中に作られた“スペースウェイ”=滑走路は長さ約3.2km。世界で最初の宇宙船滑走路であり、また宇宙船用として作られた世界で最初の滑走路であり、さらにアメリカ宇宙空港は世界で最初の商用宇宙空港でもある。アメリカ宇宙空港は2006年から開港準備を進めてきており、2011年にフル稼働する予定だ。主要テナントとなるヴァージンギャラクティックほか、ロッキード・マーチンやムーグなど宇宙航空産業の主要企業が空港建設には協力しており、開港後は商用宇宙飛行の基地として用いる。また雇用や観光の面から、地元経済への貢献も期待されている。