またIPAでは今月の呼びかけ「迷惑メールをはじめとした様々な経路で拡散する新たなウイルスが出現!」として、新発見された「大量メール送信型ウイルス」という、無差別に送られるメールを通じて感染を拡げるウイルスの一種を採り上げている。今回流行したウイルスには様々な別名があるが、「VBMania」(ブイビーマニア)という呼称が代表的だ。VBManiaウイルスは利用者に対して、文中に罠のリンクが含まれるメール(罠のメール)を送りつける。メールの件名は「Here you have」「Just for you」「hi」などが確認されているが、メール内のリンクをクリックしてしまうと、ウイルスが動き出す、という古典的なものだ。その後は、USBメモリを経由する感染、LAN上の共有フォルダを経由する感染、罠のメールの無差別送信による感染拡大と、さまざまな経路で感染を広げようとするという。またVBManiaウイルスに感染した疑いがある場合、ウイルス対策ソフトが無効化されている可能性があるという。そのためウイルスを一旦駆除したら、重要なデータのバックアップを取得し、パソコンを初期化する(買った時の状態に戻す)ことをIPAでは推奨している。 《冨岡晶》