燃料電池向け炭素繊維製の電極材、東邦ナテックスが開発
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携帯機器や定置型電源、燃料電池自動車など、燃料電池が注目されている。この燃料電池の電極には、構成部材としてGDL基材が必要だが、性能として充分な導電性や排水性が求められることから、炭素繊維を使用したシート状基材が一般的に使用されている。しかし、従来使用されてきた炭素繊維シートには、柔軟性が乏しく、高速でのロール・トゥ・ロールなどの加工に適していないことや、接触抵抗が大きく、充分な発電性能を持たないなどの課題があった。
今回開発したGDL基材は、樹脂などを使用しない織物構造となっていることから、従来のペーパータイプに比べて柔軟性があり、高い強度を持ち、高速でのロール・トゥ・ロール加工が可能。また、織物構造であることから、排水性層向上させることができ、より高出力で燃料電池が使用できるほか、織物の表面を均一化することで、接触抵抗の低いGDL基材が実現、発電性能の向上に貢献できる。
同社では厚さの異なる2タイプのGDL基材を市場投入する予定で、2015年には10億円の売上げを見込んでいる。