サムスンは23日、都内で開催した、スマートフォンラインナップに関する製品説明会の中で、Android対応のスマートフォン「GALAXY」シリーズや、サムスン独自のOS bada搭載の「Wave」シリーズなどを中心に、スマートフォンに対する取り組みを語った。 サムスンテレコムジャパン端末営業部長のオウ氏は、今後サムスンのスマートフォンに関して、Android、Windows Mobile、LiMoなど全てのオープンプラットフォームに対応したラインナップを揃えていく意向を表明した。今回紹介されたスマートフォンのラインナップは、Windows Mobileを搭載したOmniaシリーズ、Androidを搭載したGALAXYシリーズ、リナックスベースのLiMo搭載のシリーズなど。それに加え、同社が独自に開発したオープンOS「bada」を搭載したWaveシリーズも積極的に展開していくという。 オウ氏はbada OSを開発した経緯について、「Windows MobileやSymbian OS搭載の端末は、機能がOSに制限されて使いづらい部分がある。そういったOSに起因する使いづらさをなくしたいという思いで作ったのがこのbada OSだ」と述べ、さらに「badaというのは韓国語で海という意味。海に大量の水が集まるように、様々なコンテンツが集まるOSにしたいという気持ちを込めた」と語った。 またbada対応のアプリについて、「スマートフォン端末の魅力は、アプリケーションの豊富さで決まる部分もあるため、アプリストアも重要だ。顧客に満足していただくため、独自のアプリケーションストアを用意し、badaアプリをダウンロードできる仕組みを作っていく」と語った。 bada OS搭載のスマートフォン「Samsung Wave(S8500)」は、5月に韓国で発売、Android対応の「GALAXY S」は5月末にヨーロッパ、北米、アジアなどでの発売を予定しているという。 両機種の日本での販売予定についてオウ氏は、「日本での発売予定はまだない。日本ではまだサムスンブランドが十分に浸透していないと考えている。特にbada端末はこれからユーザーに慣れてもらいたいという段階で、日本での展開は正直まだ自信がない。日本でもこういった端末が受け入れられるかは、現在色々と調査をしている。ポジティブな結果を得られればすぐにでも投入したい」と語った。
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