米マイクロソフトは22日、「Microsoft SQL Server 2008 R2」の正式リリースを発表した。5月初旬より販売の予定。
「SQL Server 2008 R2」は、報告および解析のためのマネージド・セルフサービス・ビジネスインテリジェンス(BI)、企業クラスのスケーラビリティーとより大きなIT効率、データセンターからクラウドに橋渡しするプラットフォームの統合などが改善された最新バージョン。エンドユーザーは、パワーピボット(PowerPivot)の名称の最新BI技術を利用して、簡単に大容量データを操作できる一方、ITをモニターしユーザーが作成するBIソリューションを管理することが可能となる。
また最新コンポーネントとして、異種システム間におけるデータ一貫性を実現する「SQL Server 2008R2 Master Data Services」、ハイスケール・コンプレックス・イベントストリーム処理をサポートする「SQL Server 2008 R2 StreamInsight」も追加されている。さらに追加リリース予定の「SQL Server 2008 R2 Parallel Data Warehouse」により、顧客はデータウェアハウスを数十から数百単位のテラバイトに拡張可能となる。なお「SQL Server 2008 R2 Parallel Data Warehouse」は特定ハードウェア・プロバイダを通じいくつかの設定でアプライアンスとして提供される予定だ。
すでに2000以上の独立系ソフトウェア開発企業が、SQL Server 2008 R2をベースにしてソリューションを構築する意向を示しているという。具体的には銀行業務のTemenos、製造業のPTC、小売業のRedPrairie、電気通信のConvergysなど。また、SAP、Kronos、Epicor Software Corpもサポートを表明している。
マイクロソフトとProfessional Association for SQL Serverでは、今回のリリースを祝して世界中85か所以上で、発売開始のライブイベントを開催する予定。また特設サイト「www.sqlserverlaunch.com」では、ライブイベントのデジタルツアーが提供されるとのこと。