日本電気とビデオ・テックは14日、NEC製ビデオサーバ「Armadia(アルマディア)」とビデオ・テック製の自動番組制御装置「VATICシリーズ」を連携させ、「CATV局向け自主放送ソリューション」を提供していくことに合意した。 この協業により、CATV局向けに自主放送ソリューションの提供が可能となり、サービスの安定運用、省力運用の自主放送システムが低価格で導入可能になる見込みだ。今後両社は、編集機等との相互接続の検証を進め、Armadiaの特長を活かした「ファイルベースワークフロー」とVATICシリーズのデータ管理機能との連携などにより、CATV局間のネットワーク化(局間コンテンツ共有)ニーズへの対応を強化する予定だ。これにより、各CATV局が保有するコンテンツの共有が簡単になるという。 NECは過去80年にわたり世界110カ国で、放送局の基幹設備を提供してきた一方、ビデオ・テックはCATV局の立ち上げ時期より、番組自動送出機能を提供してきた。ビデオ・テック製VATICシリーズは、CATV局の運用現場ノウハウに基づいた番組自動送出装置で、今後両社は、2011年7月の地上デジタルテレビ放送完全デジタル化に向け、CATV市場、映像配信などの映像ソリューション事業におけるデジタル化ニーズに取り組み、3年間で10億円の売上を目指す。