氏が何度も繰り返した言葉に「Three Screens and a Cloud」という言葉がある。パソコン、携帯電話、テレビといった異なるサイズの画面に代表されるデバイスがクラウドなかで機能し、エンターテインメント、ソーシャライゼーション、コーマースなどを展開していくモデルだ。分かりやすい例として紹介されたのが、ゴルフ番組だ。
テレビがインテリジェントに進化していくなかでの簡単な例だが、バルマー氏が強調するのは「我が社の第1番目の課題はThree Screens and a Cloudの概念において、これらのイノベーションを推進していくこと」。そのためにはホスティングパートナーとの関係もかわっていく必要があるし、ソフトをライセンスで提供するのではなくサービスで出しながらオペレーションのサポートも顧客に提供など、すべてを変化させ収益性の高い経済モデルをもたらすことが重要だと話す。
また、デバイスとクラウドのリンクについては、WindowsPhoneを挙げた。WindowsPhoneの新しい世代ではWindows Live My Phoneというサービスがあり、例えば写真を撮影すると自動的に複製を作り、クラウドで同期されていく。リッチクライアントがクラウドをサポートし、また逆もあるということだ。このような形でシステムのインテリジェンスを使ってユーザーサービスを提供する。