ニコンイメージングジャパンは30日、デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデルとして「ニコン D300S」を発表。8月28日より発売する。価格はオープンで、予想実売価格は220,000円前後。 同製品は、2007年11月に発売された「ニコン D300」の後継機種。高度な性能/機能をより進化させた、ニコンDXフォーマットデジタル一眼レフカメラの最上位機種となる。 約7コマ/秒の高速連続撮影(ただし標準バッテリEN-EL3e使用時)が可能。そのほか、目で見た印象に近いコントラストに自動補正する機能「アクティブD-ライティング」を強化。設定効果が、「D300」の3段階から、「オート」、「より強め」、「強め」、「標準」、「弱め」の5段階へと増えた。また、ブラケティング機能により、効果の度合いが異なる画像を複数撮影し、撮影後に画像を選択することが可能となっている。 動画機能「Dムービー」を新搭載。高画質な動画撮影が可能なだけでなく、超広角レンズ、超望遠レンズ、フィッシュアイレンズなど、ぞれぞれのレンズ特性を活かした一眼レフならではの動画撮影が可能。また、外部ステレオマイクにも対応する。 そのほかの新機能としては、モーターの回転数を落とすことで、通常撮影に比べてミラーダウンの動作音を抑えた「静音撮影モード」、容易な撮影モード切り替えが行えるライブビュー起動専用ボタンの採用など。また、ボディ、外観カバー、ミラーボックスには堅牢なマグネシウム合金を採用。ボディ各所にシーリングを施すことで、高い防塵性と防滴性を確保したという。さらにシャッターユニットは、実装状態で15万回にも及ぶレリーズテストをクリアし、耐久性を高めた。 CFカード/SDカード各1枚を同時にセット可能な「ダブルスロット」を新採用。例えば動画撮影時に空き容量を比較しながらメモリを選択できるほか、メインスロットから順に記録していく「順次記録」、同じ画像を双方同時に記録する「バックアップ記録」、RAWとJPEGをそれぞれに分けて記録可能な「RAW+JPEG分割記録」などに対応する。 おもな仕様は以下のとおり。●ニコン D300S・レンズマウント:ニコンF マウント(AF カップリング、AF 接点付)・有効画素数:1,230万画素・撮像素子:23.6 ×15.8 mm サイズCMOS センサー(ニコンDXフォーマット)・静止画記録形式:RAW/TIFF(RGB)/JPEG(RAW/JPEGの同時記録も可能)・動画記録形式:AVI・対応メディア:CFカード(TypeI、UDMA 対応)、SD/SDHCカード・液晶ディスプレイ:3 型・バッテリ:リチウムイオン充電池・本体サイズ:幅147×高さ114×奥行き74 mm・重さ:約840 g(バッテリ/メモリーカード/ボディキャップ/液晶カバーを除く)・主な付属品:バッテリ/クイックチャージャー/USB ケーブル/オーディオビデオケーブル/ストラップなど また、レンズキットも同時発売。内容は以下のとおり。●D300S AF-S DX 16-85G VR レンズキットレンズ:AF-S DX NIKKOR 16-85mm f3.5-5.6G ED VR付属予想実売価格:310,000円前後●D300S AF-S DX 18-200G VR IIレンズキットレンズ:AF-S DX NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G ED VR II付属予想実売価格:320,000円前後