本検証はアップグレードすることのメリットの明確化と、アップグレード時に発生する課題への「Oracle Real Application Testing」(RAT)を活用した有効な解決策の提供が目的となる。パフォーマンスの比較では、「SPARC Enterprise M3000」と「Oracle Database 11g」のシステムは、「PRIMEPOWER 250」と「Oracle9i Database」のシステムに比べて、オンライントランザクション処理性能で約3.5倍、バッチ処理性能においても約2.0倍に向上するという検証結果が得られたという。
一方、旧システムからのアップグレードにおいては、互換性の問題やSQLに対する実行性能劣化を始めとするさまざまなリスクが想定されるが、Oracle Real Application Testingの使用によりSQL実行テスト、パフォーマンス・テストを効率的に実施し、アップグレードにともなうリスクを低減できることが確認できたという。