ネットレイティングスは25日、ニールセン・オンラインのインターネット利用動向調査「NetView」の2009年5月データまとめを発表した。それによると、新型インフルエンザに関する情報を発信している厚生労働省や大阪府のサイト利用者が増加していることが判明した。 新型インフルエンザは、4月下旬にメキシコや米国における集団感染に端を発し、世界的に感染が拡大。5月には日本国内での感染例も確認され、大阪府や兵庫県などでは中学・高校の休校措置が取られるなどの影響が出ている。政府や地方自治体のサイトのほか、Yahoo!JAPANなどのポータルサイトで、新型インフルエンザの情報を集約したページが特設された。その後、マスクが買い占めされるなど過剰な騒動も起こったが、現在は沈静化している。しかしその一方で、実質的な脅威は進行しており、パンデミックへの対応に注意が必要となっている。 インフルエンザに関連するサイトの2009年3月以降の利用者数推移を見ると、厚生労働省、Yahoo!ヘルスケア、大阪府、兵庫県のサイトは5月に急激に利用者を伸ばしたことが、この調査ではあきらかになった。実際各サイトの5月における人気ページランキングを見ると、新型インフルエンザに関するページがよく利用されていたとのこと。