30日、ソフトバンクモバイルは秋冬モデルの新型端末の発表を行った。その中でiPhone3Gについて新しいサービスの概要について言及があった。 注目すべき発表は、端末発表会の壇上で孫氏のスピーチの中で行われた。まず、発売当初からユーザーや非ユーザーからも指摘されていたいくつかの問題点への対応だ。これらの声に対する「アンサー」というわけだろうか。 まず、つながりにくいという問題。3GのHSDPA接続が可能なiPhoneだが、そのエリアについてはドコモと比較すると狭いのは事実だ。また、電波状況もドコモの3Gより屋内で入りにくいという声も聞く。ソフトバンクは今回、グループが展開する公衆無線LANサービス、BBモバイルポイントをiPhone3Gユーザーに無料で使えるようにする計画を発表した。詳細は続報やリリースがあるはずだが、マクドナルドのほとんどの店舗で確実につながる、しかも3Gよりスペック上は高速なWi-Fi接続が可能というのは大きい。 次にバッテリーの問題。3Gでの通信やフルブラウザなどパソコンの感覚で利用していると2時間前後でバッテリ切れになることもある。せっかくの料金プランも電池やカバーエリアの問題で有効に使えないという不満だ。これには外付けの専用充電ボックスを発売することで対応する。デザインもiPhoneとコーディネートされたものとなる。 そして、利用に賛否はあるが日本独自の機能のひとつとして「ワンセグ」だ。今回発表になった外付け充電ボックスはワンセグチューナーが内蔵されている。iPhone用の外付けバッテリならすでにサードパーティー製のものが市販されているが、ワンセグチューナーと一体になったものは少ないはずだ。充電ボックスを接続することでワンセグ視聴も可能になる。 最後は、やはり日本独自機能といえる「絵文字」対応だ。既存ユーザーも含め、ソフトウェアのバージョンアップによりメールの絵文字に対応するとのことだ。