マカフィーは7日、2008年9月のネットワーク脅威の状況を発表した。 発表によると、ウイルスとして明確に分類されるものは全体的に減少していて、Genericで検知されるものが全体の半数を占めている。2005年に発見されたマスメーラを原型とする「W32/Rontokbro.gen@MM」の亜種が検知されていて、メールによる拡散は原型と変化がないものの、感染するとHostファイルなどの情報が書き換えられるため注意が必要だ。また、ZIP形式としてメールに添付されているマルウェアの総称「Generic Malware.a!zip」もメールによる感染経路が顕著となっているため、警戒が必要だ。 また、偽の感染警告を表示して偽セキュリティ製品を購入させる「FakeAlert-AX」もここ数ヶ月の間に種類・数が増加の一途をたどっているほか、USB経由で感染するAutorun worm「Generic!atr」も引き続き活発だ。 同社では、なるべく早くセキュリティパッチを適用するとともに、メールから誘導される不審なサイトへのアクセスを制限するツールなどの利用を呼びかけている。 2008年8月、9月の企業別、マシン別、ファイル別のウイルス検知数ランキングは以下の通り。 PUP(不審なプログラム)では、トロイの木馬が多く利用しているリモート管理ツール「RemAdm-VNC」が検知されている。同社では、ここのPUPでの検知はここのユーザーの判断にゆだねるとしながらも、同社製品ユーザー向けにWinVNCの検知に関する「サポートQ&A」を提供している。 2008年8月、9月の企業別、マシン別、ファイル別の不審なプログラム検知数ランキングは以下の通り。