日立製作所と韓国日立鉄道システムは2日、双日韓国会社と共同で、大邱広域市都市鉄道3号線の跨座型モノレール車両や信号システムをはじめとする基幹システム一式を韓国政府調達庁より受注した。 大邱広域市都市鉄道3号線は、韓国南東部の中心都市として古くから栄え、人口約250万人を擁する大邱広域市の北西部から南東部にかけて、全長約24km・30駅(市計画)を結ぶ路線。今回受注したモノレールシステムでは、運転手が不要で、添乗員1名の同乗で運行できるドライバーレス自動運転システムが適用されるほか、万が一の際に、乗客の安全を確保するための設備として、車上スプリンクラー装置やスパイラルシュータによる脱出装置が装備される。また、住宅近隣地区などを通過する際、自動的に側面ガラスが曇るミストグラス装置を搭載し、周辺住宅へのプライバシー侵害を抑止している。 大邱広域市の計画では、2009年に建設工事が開始され、2014年10月に全線が営業開始する予定となっている。