ソニーは3日、従来比64倍相当の高階調映像を再現する高画質回路「CREAS(クリアス)」の開発を発表。同回路を搭載するBlu-ray Discレコーダー6製品を9月27日から順次販売するという。価格はオープン。 CREASはおもに「HDリアリティーエンハンサー」機能や「Super Bit Mapping for Video」機能で構成。これにより、デジタル放送やBlu-ray Discソフトなどの8ビット(256階調)のハイビジョン信号を64倍の14ビット(16,384階調)で鮮鋭感、立体感あふれる高階調映像に生成するという。 CREASを搭載するBlu-ray Discレコーダーの新製品は、「BDZ-X100/95X」「BDZ-L95/L55」「BDZ-T75/T55」の3シリーズ6製品。全製品共通の特徴で新機能となるのは、Blu-ray Disc1枚に約24時間の録画が可能な「たっぷりハイビジョン録画」。“旬”と思われるテーマやキーワードが含まれる番組をテレビ情報誌の特集記事のようにマガジン形式で画面表示し、簡単に録画予約ができる「x-みどころマガジン」。好きなドラマをまとめてブルーレイディスクへ移す「連続ドラマ一括ダビング」。ネットワークを利用してBlu-ray Discソフトのボーナスコンテンツが楽しめる「BD-Live」への対応、1時間のハイビジョン番組を約2分10秒でダビングする「27倍高速ハイビジョンダビング」など。 Xシリーズがテーマとするのは、「高品位な映像とサウンドでハイビジョンシアター」。被写体に忠実な質感、立体感あるハイビジョン映像を再現する新開発の高画質LSI「DRC-MF v3」を搭載。「ジッタノイズ低減システム」による専用HDMI基板を装備し、振動による音質劣化を抑える高音質設計を採用。快適なハイビジョンシアターを支えるHDMI出力端子を2系統搭載する。 Lシリーズは「ハイビジョンで撮った思い出をそのまま美しく残せる」をテーマにし、USB出力端子を2系統搭載。また、X/L共通の仕様として、ワンタッチで直接Blu-ray Discへダビングできる新機能「“ハンディカム”対応BDダイレクトダビング」などを装備している。そしてTシリーズは、「ハイビジョン番組をたっぷり録れる・快適に楽しめる」がテーマとなる。 そのほかのおもな仕様と発売日、予想実売価格は以下のとおり。【X】●共通・録画可能メディア:BD-R(LTH対応)/RE/R DL/RE DL、DVD-R(CPRM対応)/RW(CPRM対応)/R DL・チューナー:地上/BS/110度CSデジタル、地上アナログ・インターフェース:HDMI出力×2、コンポーネント映像出力×1、D端子(1/2/3/4出力)×1、コンポジット映像入力×3/出力×1、S映像入力×3/出力×1、i.LINK×1、USB×1、LAN×1(100BASE-TX/10BASE-T)・本体サイズ:幅430×高さ95×奥行き334mm●BDZ-X100・HDD:1TB・重さ:7.8kg・発売日:9月27日・予想実売価格:280,000円前後●BDZ-X95・HDD:500GB・重さ:7.7kg・発売日:9月27日・予想実売価格:200,000円前後【L】●共通・録画可能メディア:BD-R(LTH対応)/RE/R DL/RE DL、DVD-R(CPRM対応)/RW(CPRM対応)/R DL・チューナー:地上/BS/110度CSデジタル、地上アナログ・インターフェース:HDMI出力×1、D端子(1/2/3/4出力)×1、コンポジット映像入力×2/出力×1、S映像入力×2/出力×1、i.LINK×1、USB×2、LAN×1(100BASE-TX/10BASE-T)・本体サイズ:幅430×高さ79.8×奥行き333mm●BDZ-L95・HDD:500MB・重さ:5.7kg・発売日:9月27日・予想実売価格:170,000円前後●BDZ-L55・HDD:320MB・重さ:5.6kg・発売日:9月27日・予想実売価格:130,000円前後【T】●共通・HDD:320MB・録画可能メディア:BD-R(LTH対応)/RE/R DL/RE DL、DVD-R(CPRM対応)/RW(CPRM対応)/R DL・チューナー:地上/BS/110度CSデジタル、地上アナログ・インターフェース:HDMI出力×1、D端子(1/2/3/4出力)×1、コンポジット映像入力×2/出力×1、S映像入力×2/出力×1、LAN×1(100BASE-TX/10BASE-T)・本体サイズ:幅430×高さ79.8×奥行き333mm・重さ:5.4kg●BDZ-T75・発売日:10月10日・予想実売価格:140,000円前後●BDZ-T55・発売日:10月10日・予想実売価格:110,000円前後