FON WIRELESS Limitedは5日に、ロシアの通信最大手「COMSTAR United TeleSystems JSC」と戦略提携を締結したことを発表した。ComstarとFONは、ロシア、独立国家共同体において、Wi-Fiインターネットアクセスネットワークの共同構築を行う予定。 まず、本提携によりFONネットワークに簡単に参加が可能となった、モスクワのComstarの加入者よりサービスを展開していく。またロシアの他の地域に拡大する前段階として、2008年から2009年にかけて、3万か所のWi-Fiアクセスポイントを設置していく。 モスクワのブロードバンド加入者は、FONネットワークに参加するために、Comstarよりラ・フォネラをレンタルし、ブロードバンドルータに接続する形となる。ComstarのモスクワADSLネットワークのパーソナルログインIDおよびパスワードにて、FONのホットスポットがカバーしている範囲において無料でインターネットアクセスが可能となる。 Comstar UTS取締役社長兼CEOのSergey Pridantsev氏は「Comstarは、ロシアでのFONネットワークについて独占契約のパートナーです。この提携は、Comstarの加入者の皆様にブロードバンドの常時接続供給を目指す、ブロードバンドアクセス開発の点でも良い効果をもたらすでしょう。」とのコメントを寄せている。 Comstarは、モスクワの大手固定通信電話会社で、2007年度末時点において、360万人の一般加入者(65万1千人の一般ブロードバンドインターネット加入者を含む)、10万2千人の法人加入者、そして44万8千人の地方、国外加入者(3万3千人の一般ブロードバンドインターネット加入者、10万2千人の一般有料テレビサービス加入者を含む)を保持しているとのこと。