日本電気(NEC)は5日、通信キャリア向けサービス集約スイッチ「CX2600/200シリーズ」にTDM/ATM回線の収容機能および高信頼な保守運用機能を追加した強化版を発売した。価格は、最小構成(CX2600/220本体、DC電源、スイッチモジュール、T1/E1 TDMインタフェースモジュール)で300万円から。 今回発表された強化版では、多様なサービス収容・スイッチ機能、高信頼サービスを支える保守運用機能、キャリアクラスのQoS制御機能を追加。本製品により同社は、「モバイルインフラのバックホール領域におけるオールIP化へのマイグレーションを実現し、国内外のモバイルキャリアに対してNGN構築のためのソリューションを提供してまいります」と発表している。 強化ポイントは以下のとおり。●多様なサービス収容・スイッチ機能イーサネットに加え、TDMとATMのアクセス回線に対応。またパケットとTDMを並列に処理するハイブリッドスイッチ機能、およびTDM/ATM回線をIPネットワーク上で伝送するPWE(Pseudo Wire Emulation)機能を搭載●高信頼サービスを支える保守運用機能故障検出や故障切り分け、性能測定などの保守運用機能を搭載●キャリアクラスのQoS制御機能独自のQoS制御機能により低遅延・低ジッタ(遅延揺らぎ)特性を実現し、サービス種別やユーザ契約ごとに品質要求の異なるトラフィックを単一ネットワーク上に統合可能