日本テキサス・インスツルメンツは15日、デジタルAVコミュニケーション機器向け開発プラットフォーム「DaVinci」に基づくデジタル・メディア・プロセッサ2種が、NECのホームサーバ・クライアントソリューション「Lui(ルイ)」の小型軽量専用端末「PCリモーター」に採用されたことを発表した。 新製品のPCリモーター「Lui RN」(ノートPC型端末)にDaVinciプロセッサ「TMS320DM6446」が、同じくPCリモーター「Lui RP」(手帳サイズの小型端末)に「TMS320DM6441」が、それぞれ採用された。 NECの「Lui」は、音楽や映像などのコンテンツを一元管理し家庭内で共有する「コンテンツオンデマンド」、自宅にあるホームサーバPCの機能を宅内の別の部屋や外出先から遠隔利用する「PCオンデマンド」を実現するホームサーバ・クライアントソリューション。「Lui」は、ホームネットワークの中核となるホームサーバPC「Lui SX」2種、およびPCオンデマンドを実現する小型軽量専用端末「PCリモーター」2種から構成されており、このPC利モーターにTIのDaVinciプロセッサが搭載されることとなる。 PCリモーター「Lui RN」に採用された「DM6446」は、ビデオの記録、再生アプリケーション向けに最適化されており、各種デジタル・フォーマットに対応した専用ビデオ・プロセッシング・エンジンを経由し、マルチ・フォーマットでのビデオ・エンコードに対応する。 PCリモーター「Lui RP」に採用された「DM6441」は、ポータブル端末向けに省電力化を重視した製品で、2種類のパワー・モード、クロック・ゲート機能、およびコア・モジュールごとの電源供給分離の3つを組み合わせることで、消費電力を現行比で約35パーセント削減している。