富士通とパナソニックシステムソリューションズは8日、監視映像蓄積分野において協業すると発表した。 今回の協業により、富士通の映像符号化伝送技術とデータセンターソリューション、パナソニックシステムソリューションズの監視映像技術・ソリューションを組み合わせ、高品質な映像を低容量化し、効率的な長期保存を実現する「監視映像蓄積ソリューション」を4月より提供する。1拠点あたりの料金は、初期費用が183万円より、月額費用が10万円より。 同ソリューションでは、パナソニックシステムソリューションズは、映像・物理・情報の各セキュリティシステムを「Sinapse-Net」をベースに統合し、テープストレージなどを活用した「監視映像長期バックアップシステム」や複数の拠点を一括監視する「遠隔映像監視システム」、富士通は映像符号化伝送技術およびデータセンターを活用したオーガニックストレージサービスを提供する。同ソリューションでは、H.264形式で映像を圧縮することにより映像品質を保ちながらデータ容量を50%〜90%削減し、コストを従来システムと比べて最大で約40%低減できる。また、ミラーリングしたデータを複数ストレージ間で自動的に相互バックアップすることにより、最大3日間ネットワーク障害が継続してもデータのリカバリを自動で行える。さらに、各拠点にある映像監視システムの稼働状況の監視や過去データのリアルタイム検索が可能だ。 両社では、2008年度から2010年度までの3年間で70億円の売上を見込んでいる。