ガートナーの推定によると2006年のSaaS市場規模は63億ドル、2011年には193億ドルに成長する。5年間で3倍程度の成長が推定されおり、「限られた急成長分野」(東氏)と言える。従来のITビジネスの成長との違いについて東氏は「中小規模ビジネスから普及がはじまったソフトウェアのパラダイムシフトであり、現在も中小規模ビジネスを中心にSaaSがどんどん浸透している」と話す。また、中小からミッションクリティカル、大企業の分野でもSaaSは浸透しつつあるとしている。氏によると「SaaSにもいろいろあるが、非常に狭い意味のTrue SaaSあるいはPure Play SaaSは、ホステッド型。1系統の共通プログラムとデータ定義があって、これをたくさんの顧客が共有するというマルチテタントのモデル、オンデマンドのモデルである。ビジネスモデル的には購読料型の従量課金モデルであるが、必ずしもPure Play SaaSだけが市場のプレイヤーになるとは限らない」と説明する。