米Blue Coat Systems(ブルーコート)は12日、SAPの「Enterprise Services Community Networking Lab」(ENL)で実施された「Blue Coat ProxySG」アプライアンスのパフォーマンスおよびセキュリティ・テストのあらたな結果を発表した。 ProxySGアプライアンスは、SSL暗号化されたSAPソリューション・ベースのセッションを、アプリケーション・サーバからエンドユーザーのブラウザまで、エンド・ツー・エンドで監視および高速化することができる。 ENLのテストはエンタープライズSOA(サービス指向アーキテクチャ)ベースのビジネス・アプリケーション環境で構成されており、今回のテストでは「Blue Coat ProxySGアプライアンス」を使用すると、SAPアプリケーションの遠隔地ユーザのレスポンス時間が最大9,700%高速化されるとともに、消費帯域幅を最大99%削減できることが実証されたとのこと。 5メガバイトのナレッジ・マネージメント・ファイルをLAN経由でダウンロードする際のSAPのパフォーマンス基準は、ローカルのデータセンター・ネットワークの場合1秒ほどとなる。しかしデータセンターと遠隔支店オフィスを、往復待ち時間が300ミリ秒で1%のネットワーク・パケット損失があるT3(毎秒45メガビット)のWAN接続を経由した場合、5メガバイトのファイルをダウンロードするのに138秒もかかる。ここで、ProxySGアプライアンスを使用すると、2秒たらずに短縮されることが、今回実証されたという。