セイコーエプソングループのエプソンイメージングデバイスは22日、カバー/タッチパネルを一体化した液晶ディスプレイを開発したと発表した。同社は今後、この一体型液晶ディスプレイと同社の広視野角技術「Photo Fine Vistarich(フォトファイン・ビスタリッチ)」を組み合わせた製品を、カーナビやデジタルスチルカメラ、携帯電話端末などの分野に向けて投入していく。 今回発表されたのは、液晶ディスプレイに強化ガラス/アクリルといったカバーおよびタッチパネル(抵抗膜方式/静電容量方式)を一体化させたもの。これまで、タッチパネル搭載のモジュール構造では外光下での視認性が課題の一つとされていたが、同社はカバーやタッチパネルを空気層なしで貼り合わせることにより輝度やコントラストの低下を抑え、視認性を向上させたという。また、今回開発した試作機では、材料および配線の最適化による液晶ディスプレイと同等の狭額縁化や、薄型化を実現したとしている。 なお、試作機の主な仕様は以下のとおり。●3.1型サイズ・解像度:480×800ピクセル・種類:低温ポリシリコンTFT・表示モード:Photo Fine Vistarich、透過性・視野角:上下左右±80度・検出方式:静電容量方式または抵抗膜方式●7型サイズ・解像度:800×480ピクセル・種類:アモルファスシリコンTFT・表示モード:Photo Fine Vistarich、透過性・視野角:上下左右±80度・検出方式:静電容量方式または抵抗膜方式