宇宙航空研究開発機構は、9月14日に種子島宇宙センターから打ち上げられた月周回衛星「かぐや(SELENE)」のVRAD衛星(Vstar)の分離運用を実行し、10月12日13時28分に分離を正常に完了した。現在、主衛星、およびVRAD衛星の状態は正常だ。 VRAD衛星とは、月の重力場を観測するための電波源を搭載した子衛星。また、10月9日に分離済みのリレー衛星と今回分離されたVRAD衛星は、それぞれ「おきな(OKINA)」、「おうな(OUNA)」という愛称が命名された。 今後、かぐやは遠月点の高度を下げて10月19日に高度100kmの定常観測軌道の月周回軌道へ投入され、11月上旬ごろに定常観測軌道への投入とバス機器・観測機器の初期チェックアウトを開始、12月中旬ごろに初期チェックアウトの完了と定常観測の開始が予定されている。