富士通と富士通フロンテックは、手のひら静脈認証装置「PalmSecure(パームセキュア)」のPCログインキットを開発、11日よりマウスタイプ(FAT13M1M1)とスタンダードタイプ(FAT13M1D1)の2種類を法人向けに販売開始した。USB接続で、Windows XPおよびVistaに対応する。 PCログインキットは、マウスタイプ/スタンダードタイプともに、PCログイン認証ソフトウェアを標準で添付しており、パソコンにインストールすることで、これまで必要だった認証サーバを使わずパソコン単体で簡単に高度な認証が可能となる。また、手のひらガイドなしでの認証スピード、装置との距離や角度の許容度などを向上させている。PCログイン認証ソフトは、Windowsログオン、ID/パスワードの入力代替、ファイルの暗号化・復号化と共有などの機能を備えている。 マウスタイプの手のひら静脈認証装置は、世界で初めてマウスの中に静脈センサーを内蔵したもので、通常のマウスと交換してそのまま利用することができる。スタンダードタイプはマウスより一回り小さなサイズとなっており、携帯性を高めている。 マウスタイプ/スタンダードタイプともに、ブラック、ホワイト、グレーの3種類のカラーバリエーションが用意されている。オープン価格で10月初旬から順次出荷の予定。富士通では「PalmSecure」ビジネス全体で今後3年間で20万台のセンサーの販売を目指すとしている(海外含む)。