アジレント・テクノロジーは21日、ISDB-Tなど世界各国のデジタル放送規格に準拠したベースバンドI/Q信号を生成できるソフトウェア「Agilent N7623B デジタルビデオ用シグナルスタジオ」、および「Agilent N7616B T-DMB用シグナルスタジオ」を発売した。出荷は即日開始される。価格はそれぞれ40万円から、120万円から。 Agilent N7623B デジタルビデオ用シグナルスタジオはDVB-T/H/C、ISDB-T、DTMB、DVB-S規格、Agilent N7616B T-DMB用シグナルスタジオはT-DMB規格の信号生成に対応し、生成した信号は高速スイッチングを実現した量産向けの「Agilent N5182B MXGシリーズ信号発生器」、および研究開発向けの高機能な「Agilent E4438C ESGシリーズ信号発生器」から発生させられる。 日本で採用されているISDB-Tでは、部分受信や階層構造をサポートするほか、通常のデジタルテレビ放送(12セグメント)に加えてモバイルテレビ(ワンセグ)やデジタルラジオ(3セグメント)にも対応する。また、TSデータの編集などがウィザード形式で行えるベースバンドデータ編集ウィザード機能が用意されていて、BER(ビット誤り率)試験から動画による受信動作確認まで幅広い試験が可能だ。 同社では、デジタル放送受信機や部品・モジュールメーカーの研究開発・製造部門向けに今後1年間で100本の売り上げを目指すとしている。